カブは一物全体を象徴する野菜

カブは一物全体を象徴する野菜

諸葛孔明も認めたカブ

中国の三国志時代の天才軍師といわれた諸葛孔明が、行軍のときに少しでも駐屯する場合は、兵士に指示を出してカブの種を蒔かせ育てさせたそうです。

カブは成長が早く、葉っぱから実まですべて食べることができ、捨てるところがないうえに栄養価も高いからです。
飢饉のときにもとても重宝された野菜です。

春と秋が旬の野菜ですが、一年中栽培できます。

春の七草のひとつ「スズナ」はカブ

正月7日に7種の草を入れたお粥を食べて健康を祈念した行事はご存じですよね?
その七草粥に入れる若菜を春の七草といいます。

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これや七草」と詠まれました。

ごぎょうはハハコグサ、はこべらはハコベ、ほとけのざはタビラコ、すずなはカブ、すずしろは大根と言われています。

カブは一物全体を象徴する野菜

一物全体とは、命あるものを丸ごと食べよう!という考え方です。
人間が頭の先から足の先まで余分なものはひとつもないように、野菜も穀物も魚も、生きているものには余分なものはないはず、という考え方でもあります。

また、捨てるところがないわけですから、ゴミも出ないので、エコロジーにもつながる考え方です。

一物全体を本気で実践しようとすると、野菜は根から葉まで、小魚は頭から尾まで、お米なら玄米、小麦粉なら全粒粉ということになるのですが・・・無理をせず、おいしくいただきましょう。

温野菜サラダ

カブの栄養・効能

昔から、腹痛や咳にカブのすりおろし汁を飲む民間療法があったそうです。

「蕪菜(かぶらな)は 人を肥やして 健やかに 五臓を利する ものと知るべし」

江戸時代の「和歌食物本草」に書かれたものです。

カブは人を健康にし五臓によいものであると心得ましょう」という意味です。

食養生では、カブは五臓を補い、消化を助け、咳や痰をやわらげ、口の渇きを癒す効果があるといわれています。

また、熱を冷まして炎症を鎮め、腫物やでき物、しこり、乳腺炎、のぼせなど、精神安定にも効果を発揮するそうです。

苦味に属する食材ですが、珍しく温性なので、体冷やすこともありません。

  • 消化を助ける
  • 精神を安定させる
  • 咳や痰を鎮める
  • 口の渇きを癒す
  • 水分代謝を促す
  • 解毒する

葉っぱも栄養価が高い

葉っぱには、βカロテンのほかにも、ビタミンB1、B2、Cなどを含みます。

カルシウムや鉄分もあります。

美肌効果もあり、油で炒めるとβカロテンを効果的に採ることができます。

丸い根には消化酵素がいっぱい

大根と同様に、ジアスターゼが含まれているので、胃もたれや胸焼けに効果があります。

免疫力を高めるビタミンC、塩分排出作用のあるカリウム、食物繊維も豊富です。
辛味成分グルコシアネートは発がん性物質を解毒し、活性酵素を取り除く働きがあります。

お味噌汁

おいしくいただくレシピ

苦味と酸味「カブの甘酢漬け」

マリネ液に漬けるのもありですね。酢と砂糖と薄く切ったカブを漬けておくだけの簡単料理です。

免疫力アップに「カブの葉っぱのじゃこ炒め」

じゃこやゴマと一緒にフライパンで炒めます。
炒めるときに砂糖を少し入れると早くしんなりして調理もしやすいですし、コクがでます。

水気がなくなるまで炒めれば、日持ちしますので作り置きとしても優秀な料理です。

胃の調子が悪いときに「カブのすり流し汁」「カブのお粥」

カブのすり流し汁」は、カブをすって、もしくは刻んで、お味噌汁に入れるだけです。
二日酔いの朝など、体に沁みるお味噌汁になります。
辛味のネギも一緒に!

カブのお粥」も、カブをすって、もしくは刻んで、お粥に入れるだけです。
葉っぱも小さく刻んで入れると栄養もとれますし、彩もきれいです。
梅干しを添えれば、酸味も取れますので、ばっちりです!

それでは、happyベジタブルな毎日を。