ぶりのあらがとても安かったので、ぶりのあら煮を作ることにしました。
「あら」とは、粗のこと。魚肉を料理したあとの、骨にまだ肉のついているものを無駄なくおいしく煮たものをあら煮と呼びます。
スーパーがなかった頃、魚は魚屋さんで買っていました。
魚屋さんで下して(おろして)もらうと必ず「あら」が出ます。「あら」も大切な食材。
あら煮だけでなく、あら汁やアクアパッツアなどいろいろな料理に使えます。ぶりに限らず、他のお魚でもおいしく食べられます。
スーパーで見かけたらぜひ手に取って料理してみてください。
ところで、九州ではクエのことを「アラ」と呼ぶそうです。アラのあら煮。あらまあ、ややこしいですね。
Contents
1.あらの下ごしらえ
(1)血の塊を取り除きます。
(2)塩を少し振りかけます。(臭みを取ります)
(3)湯通しします。
表面が白くなるくらいお湯をかけます。
鱗がないか点検します。あったら取り除きます。
2.ごぼうと生姜を準備します
ごぼうと生姜は魚の臭みを取ってくれる食材です。もちろん食べられます。
ごぼうの皮を包丁の背でこすって切ります。生姜も切ります。
3.圧力鍋にあらとごぼうと生姜を入れます
圧力鍋で調理します。
(1)あらとごぼうと生姜を入れます。
(2)お水はひたひたになるくらい入れます。
砂糖大さじ3、みりん大さじ3、酒大さじ1を入れます。(ここでは醤油は入れません)
(3)蓋をして3分圧力をかけます。
4.醤油を入れて煮詰めます
醤油を大さじ3入れ、落し蓋をします。
我が家はなんでも濃口醤油で作りますが、薄口醤油で作ると色合いが真っ黒になりません。
醤油大さじ1杯の塩分量は、小さじ1杯の塩の約3倍と言われています。これは濃口でも薄口でも大きな違いはありません。
色合いを黒くしたくないけれど、薄口醤油がない場合、醤油大さじ2にして、あとは塩で味を調整するのもありかもしれません。
やったことはないのですが、塩だけで味付けするあら煮もありますのでおいしくできると思います。
あまりかき混ぜないようにしましょう。圧力をかけてあるので崩れてしまいます。
そこが焦げない程度に鍋を振りながら煮詰めて出来上がりです。
器に盛ります。
お箸で骨から魚の身を少しずつ見つけて食べる。おつまみにもピッタリです。
冷やすと煮汁が固まってゼリーのようになります。煮凝り(にこごり)と言います。
コラーゲンがたっぷりです。
この煮凝りを炊き立てごはんにのせて食べるのもおいしいです。