食品に記載されている「賞味期限」や「消費期限」の表示。
「お早めにお召し上がりください」という文言。
「お早めに?」ってどれくらい?と悩んだことはありませんか?
今日は、辛味噌やふきのとう味噌に記載してある「開封後はお早めにお召しあがりください」について書きたいと思います。
「賞味期限」は未開封の状態で、冷蔵なら冷蔵で、冷暗所なら冷暗所で保存した場合においしく食べられる期限のことです。
ちなみに、「冷暗所」というのは、温度が一定に保たれていて、直射日光が当たらない場所のことです。
床下収納、玄関、階段下のスペース、 納戸…。
でも、夏場は温度があがりますね?心配なら冷暗所と書かれていたら野菜室に入れておけば間違いはないと思います。
「消費期限」は、賞味期限と同様の条件で保存した中で、食べても安全な期限を指します。
「消費期限」は洋生菓子、お弁当など長く保存のきかない食品のパッケージに表示されることが多いです。
「賞味期限」は、主にカップラーメンや缶詰、スナック菓子など品質が劣化にくいものに表示されています。
「賞味期限」というのは、あくまでも「おいしく食べられる期間」のこと。
過ぎてしまっても食べられない訳ではありません。
さて、「お早めにお召し上がりください」というのはどういう意味なのでしょうか?
これは、「開封後は保証の限りではない」という意味です。
自己責任でお願いしますという意味です。
開封後の保存の仕方や使い方で日持ちするかしないかが変わってきます。
冷蔵庫に入れ忘れてテーブルの上に丸1日置いてあった、ふたを閉めずに開けっ放しのままだった、直接口をつけてしまったなど、
保存の仕方や使い方が人によって異なるため、「開封後は○日後に」と表示できないので、「お早めに」と書く慣習があります。
洋生菓子やパンは、湿気の多い夏場はカビが生えやすいですよね?賞味期限内であっても注意が必要です。もしも日持ちさせたいなら、保存袋で冷凍するなど工夫が必要です。
辛味噌は、醤油と砂糖と米麹と青唐辛子で練ったものです。
キャップ付きの容器なので、使用したスプーンで直接触れることはまずないと思います。キャップをちゃんと閉めていれば空気に触れて酸化したり、ほこりやカビに汚染されるリスクも下がります。冷蔵庫で保存して開封後1か月くらいを目途に使い切ってもらえればと思います。
ふきのとう味噌は、味噌と砂糖とみりんと酒とふきのとうで練ったものです。
辛味噌よりは劣化が早い食品です。1週間程度で食べきって欲しいです。
ふきのとうからは水分が出ます。傷みの原因です。
増粘剤を使っていないので水気が増してきます。
我が家では、水分が出てきた場合は、小さなフライパンで練り直します。
そうすると、また2,3日は日持ちします。
中途半端に温めると余計に雑菌が増えてしまう危険性がありますので、しっかり弱火で全体が熱くなるまで練ります。

そして、保存容器に移し、必ず取り匙を使います。
直にお箸を使わないようにします。唾液で汚染されてしまうからです。

お節料理を作る方はご存じだと思いますが、
12月29日頃から31日にかけて日持ちする順番でおせち料理を作るかと思います。
そして、三が日で食べきる。
1月3日くらいになると足が早い(傷みやすい)煮しめなどは暖かい部屋ではちょっと心配になりますね。
保存料を使っていないものは、特に保存の仕方で日持ちが変わってきます。
すぐに食べきる自信がないなあという場合は、小さなアルミカップなどで小分けして冷凍するのもいいと思います。
おいしく食べられますように!