ダイコンの民間療法をいくつか

ダイコンの民間療法をいくつか

ダイコンのこと

冬は、寒邪(かんじゃ)が猛威をふるう季節です。血管が縮み、気の巡りが滞り、手足が冷え、悪寒や痛みを生じやすくなります。

血管が縮むと、血圧が上がり、血液循環が悪くなるため、心臓病にも注意が必要です。寒波が5日程度続くと発作が起こりやすくなるそうです。

また、鼻やのどの粘膜を乾燥させ、痛みや腫れ、口の渇きをともなう咳などの症状に悩まされたりします。呼吸器系にも負担がかかり、気管支炎や肺炎を患う人も増えます。

さらに、毛穴も閉じてしまうので、内部の熱が放出できなくなり、汗も出づらくなります。汗が出ないと、腎に負担がかかります。

腎が弱ると、気力も体力も低下し、活動量も落ちます。体内の水分コントロールが衰えます。

冬に弱りやすい「腎」を補うのは、鹹味(かんみ)の食材です。

塩辛い味が腎の機能を補い、泌尿器の働きを助けて体内の水分をコントロールしやすくします。

過剰な減塩はかえって、腎に負担をかけてしまうので、ナトリウムやマグネシウムなどのミネラル類を鹹味の食材で適度に取ることが大切です。

しかしながら、塩分は大事な食材とはいえ、とりすぎれば血圧の上昇を招き、心に負担がかかります。難しいですね。

東洋医学では、鹹味の食材には、心の働きを補う苦味の食材を合わせます。

にがりが含まれている塩を利用するのが便利です。

※鹹味の食材の代表例(塩、しょうゆ、みそ、わかめ、こんぶ、ひじき、あさり、もずく、めざし、ちりめんじゃこ、寒天、しじみ、いわし、のり など)

ダイコンの栄養・効能

原産地ははっきりしていません。最古の野菜の一つで、古代エジプト時代には栽培されていたそうです。日本最古の書物「古事記」にも記載があり、春の七草のひとつ「すずしろ」もダイコンのことです。

ダイコンの根の部分は、ほとんどが水分ですが、ビタミンCとジアスターゼが豊富に含まれています。

ジアスターゼは熱に弱いので、生のまま食べるのが効果的です。

また、ジアスターゼなどの消化酵素には、胃腸の働きをととのえるだけでなく、焼き魚の焦げに含まれる発ガン性物質を解毒してくれるはたらきもあるそうです。焼き魚にはぜひ大根おろしを添えたいですね。

ダイコンは、薬膳や食養生の分類である五味五性では、辛味涼性に属する食材です。 切り干し大根にすると、性質が変わり、甘味平性になります。血の巡りをよくし、水分代謝を高める効果があります。

江戸時代の「和歌食物本草」では、

だいこんは 甘辛く温 気を下す 食を消しつつ 痰を去るなり

と詠まれています。

「ダイコンは味は甘辛く、性質は温である。気持ちを落ち着かせ、食べ物の消化をよくし、痰を取り去る働きがある」という意味です。

切り干し大根

ダイコンの民間療法

喉の痛みには、ダイコンのおろし汁にはちみつを入れて飲むといいと言われています。

・ダイコンの根の下半分は、熱冷ましと発汗に効くと言われています。急に高い熱が出たときは、ダイコンとしょうがをおろして器に合わせ、しょうゆを加えてから沸騰している番茶を注いで、熱々のままやけどしないようにゴクゴクと飲みます。布団をかぶって汗をたくさんかき、濡れた衣類は着替えます。

・ダイコンの根の上半分は、むくみとりに効くと言われています。ダイコンおろし汁と水を入れ、塩を少しだけいれ、沸騰させない程度に火をかけて、ゆっくり飲みます。

・干したダイコンの葉っぱをお風呂に入れると薬湯になり、冷え性や皮膚の炎症を緩和するのに効果があります。(記事はこちら

干し大根

ダイコンをおいしくいただく

豚肉のみぞれ鍋

家族みんなでダイコン1本をおろします!(ダイコンおろしをたくさんつくります)

豚肉と白菜ときのこと春菊を昆布だしでコトコト煮て、火が通ったら、たくさんのダイコンおろしをドーンと入れます。

薬味たっぷりのポン酢でいただきます。

ふろふきダイコン

ダイコンを煮るときにひとつまみの米を加えると、白く美しく煮上がります。甘くした味噌(鹹味)に、ゆずの皮(苦味)や果汁(酸味)を加えると理想のバランスになります。

すきやきやカレーにダイコンをいれる

あらかじめふろふきダイコンをたくさんつくっておきます。すきやきにもカレーにも合います。

ぶり大根(イカ大根)

土井義晴さんのファンなので、こちらのサイトを紹介します。

ぶり大根

それでは、happyベジタブルな毎日を。