今年は山ウドがたくさん採れたので塩漬けにしました。
塩漬けすると長期保存ができますし、塩抜きしてから豚肉と炒めるととってもおいしくなるのです。
昨年は先を越されてしまい、あまり採れませんでした。
山の恵みはみんなで享受するもの、独り占めできる年もあれば、独り占めされてしまう年もある。仕方のないことなのですが、根こそぎ採ってしまって根っこを傷つけないように、翌年も採れるように収穫して欲しいなぁと思います。


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ウドの大木
ウドは成長すると2メートルにもなる植物です。
ウコギ科です。
陽射しの下では、緑色が濃くなり、固くなります。
野趣あふれる山ウドは、味も濃く、風味も豊かでとてもおいしいです。
軟白ウドは、もやしのように育て、白い茎の部分を柔らかく、長く育ててあります。それはそれでおいしいのですが、野趣という点では当然劣ります。
根が深く、地中の茎が長く、太いものが上等のウドです。
採り方
山ウド💫 pic.twitter.com/xtZbex7SIP
— imomushinouen (@imomushinouen) May 8, 2020
崩れやすい斜面の土中から生えています。
20センチほどの若い芽を見つけ、周りの土を避け、ナイフを茎に対して直角に地面に差し込んで、土の中の株を傷めない程度に深い部分で茎を切り、引き抜きます。
ウドの効能
「独活はただ 中風脚気に たたりなし 傷寒などに 少し食せよ」
江戸時代の「和歌食物本草」にウドの効能が書かれています。
「ウドは、脳卒中や脚気のときに食べてもいい。急な発熱に少し食べるといい」という意味です。
「独活の大木」という言葉は、役に立たないという意味ですが、優れた効能をもつ食材です。
体を温めて、寒気を取り、冬に溜った水分を追い出してくれます。
冷えと水分の滞りは、血行を妨げ、関節痛や筋肉のだるさをもたらします。
ウドは、関節痛、皮膚のかゆみ、のどの炎症を改善してくれます。
ウドは味噌ととても相性がよく、味噌は「鹹味(かんみ)=塩辛い味」に属する食材です。
ウドも苦味が過ぎると、肺や大腸の健康を崩しますので、苦味の働きを抑えて味噌の鹹味がウドの効能や味をマイルドにしてくれます。
また、ビタミンCやミネラルなどの栄養成分を豊富に含んでいます。
特に、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧の上昇を抑えるカリウムが比較的多く含まれています。
ウドの持つ苦味はポリフェノールの一種。ウドは強い抗酸化作用を示すそうです。
2型糖尿病の予防効果が期待される「ファルカリンディオール」という成分も見つかっているそうです。
葉酸をも多く含んでいますので妊婦さんにもおすすめです!
ただし、ウドは食物アレルギーを起こす可能性ある食べ物です。アレルギー体質の方や、口の中がかゆくなる等の異常を感じたら食べるのを止めてください。
ウドをおいしくいただく
ウドはすべて食べられます。部位によって調理の仕方を変えるのがコツです。
クックパッドにわかりやすいレシピを見つけました。
むいたウドの皮もきんぴらにするととてもおいしくいただけます。
ウドの皮、きんぴらにしました。 pic.twitter.com/xPKt2EA1cO
— imomushinouen (@imomushinouen) May 8, 2020
ウドはパスタにしてもおいしいはず。アンチョビとのコラボレーションはぜひやってみたいです。
ちなみに、塩漬けはこちらのブログを参考にしました。


それでは、happyベジタブルな毎日をお過ごしくださいませ。