旬とは、食物がもっともおいしくなる食べごろのシーズン、出盛りの時期のことです。
太陽の光と恵みの雨、微生物いっぱいの土から栄養を吸い上げ、元気いっぱいに育った野菜には、生命力がみなぎっています。
栄養価や薬効たっぷりの旬の恵みをいただくことは、体に自然のエネルギーを取り込むことであり、免疫力を高めて病気を未然に防ぐことにつながります。


えんどうの栄養・効能
江戸時代の『和歌食物本草』には、
えんどうは 甘く平なり 毒もなし 気血整へ 巡らするなり
とあります。
えんどうは甘味に属し穏やかな性質。毒もない。気血の循環を整えてよく巡るようにする。
という意味です。
えんどうは、若い莢(さや)を食べる「さやえんどう」、未成熟の実を食べる「グリーンピース」、完熟した豆は乾燥豆としてうぐいす豆の原料やみつ豆に加えられたりします。
乾燥えんどう豆


完熟した豆は穀物ですが、さやえんどうやグリーンピースは野菜です。栄養価も異なります。
乾燥した豆は、低脂肪高たんぱくの食品となり、ほかの豆類にはないビタミンAを含むのが特徴です。
中国では、乾燥した豆は、食物繊維が糖の吸収を抑制するため、糖尿病の食事療法に用いられました。
さやえんどう・グリーンピース


さやえんどう、グリーンピースは、βーカロテンが動脈硬化などの生活習慣病を予防し、カリウムが排尿を促進します。
豊富なビタミンB群や、リジンなどの必須アミノ酸も多く含まれ、疲労回復を助けます。
良質なたんぱく質が豊富なので、胃腸の働きを整えて生命エネルギーを補ってくれます。
エネルギーチャージです。
けれども、甘味に分類されるさやえんどう、グリーンピースは単品でたくさん食べると腎機能を抑えてしまいますので、鹹味(かんみ)のベーコンなどを加えて、調整します。
咳や痰を抑え解毒する効能もありますので、冷凍グリーンピースが苦手な方でも、ぜひ採れたてのグリーンピースを見かけたら、チャレンジしてみてください。
また、驚くほどの美容効果もあります。
βーカロテンとビタミンCを多く含み、抗酸化作用があります。
タンパク質と合わせるとスタミナアップになりますし、ビタミンEと組み合わせると健脳効果が期待できるといわれています。
えんどうをおいしくいただく
スジはしっかり取りましょう。




ラタトュイユといえば、夏野菜ですが、春の野菜が冷蔵庫でいっぱいになってきたら、ベースを鳥ガラスープにして中華風のラタトュイユにします。
ニンニクと豚肉をよく炒めてから作ると、つけ麺のつけ汁にもなりますよ!
それから、餃子とレバニラに合わせて、中華味のラタトゥイユ。畑の野菜使いきりメニューです😋 pic.twitter.com/Z1npLIu0Z6
— imomushinouen (@imomushinouen) June 11, 2020
さやえんどうを並べてピザ生地のようにして、上からチーズをのせただけのおつまみ。
黒コショウをたくさんふりかけています!
さやえんどうのピザ。黒胡椒フリフリ。 pic.twitter.com/5raBOPg4Mi
— imomushinouen (@imomushinouen) May 17, 2020
定番は、卵とじやおひたしですが、ほかにも作ってみたいさやえんどうのレシピがいっぱいあります。
作ったら、ギャラリーに載せますので、よかったらのぞいてみてください。


それでは、happyベジタブルな毎日をお過ごしくださいませ。