サトイモとタケノコ芋のこと

サトイモとタケノコ芋のこと

サトイモは、山で採れる山芋に対して、里で採れるから「里芋」と呼ばれています。

日本には縄文時代に中国を経て入ってきたと言われている野菜です。

サトイモの栄養・効能

主成分はでんぷん質ですが、このでんぷんは加熱すると糊化します。

加熱することで消化吸収しやすくなります。

高血圧予防に効果的なカリウムも豊富で、食物繊維もたっぷり。

特にぬめり成分のムチンとガラクタンは、脳細胞の活性化や免疫力を高める効果があるそうです。

薬膳や食養生の分類である五味五性では、辛味平性に属する食材です。

辛くないので「おや?」と思われるのではないでしょうか?

滞った気のめぐりをよくして気持ちを落ち着ける、悪い血を除去して結構を促す、便通をよくする、肌にうるおいを与えるといった薬効があります。

江戸時代の「和歌食物本草」では、

いもはただ 腸胃ゆるくし 気を下す 虚を補ひて 血を破るなり

と詠まれています。

サトイモは、胃腸の働きをよくして、気分を落ち着ける。体の衰弱を補い、血液の滞りを除いて血行をよくする」という意味です。

サトイモの葉

サトイモの民間療法

湿布薬として利用されてきました。

皮をむいてからすりおろし、同量程度の小麦粉と混ぜ合わせて、これにおろししょうがを加えてよく練り、布にとって患部に当てます。

打撲やねんざ、関節痛、神経痛などの消炎に効果があると言われています。

皮のむき方

サトイモの皮を包丁でむくのには、結構コツがいりますよね?

固くて、滑るので、手を切ってしまったことはありませんか?

よく洗って、泥を落としたら、熱湯で3分ほどゆでて、冷水にとり、手でむいてみてください。

固い皮だけがつるりとむけます。

手はかゆくなりませんし、ぬめりやうまみも残ります。皮むきのための下処理なので、火はまだ完全に通っていませんから、皮をむいたあと、味をつけてくださいね。

タケノコ芋のこと

タケノコ芋は地上に頭を出している姿がタケノコに似ています。

「京いも」という名称でも流通しています。

京都で作られている海老芋も京芋と呼ばれているので間違いやすいのですが、別物です。

小芋がほとんどできません。親芋を食べます。

肉質がしっかりとしていて煮崩れしにくいので、煮物に使いやすいです。

おでんに入れたり、蒸してからコロッケにしてもおいしいです。

右下が親芋です。茎(皮)をむいたものです。

さらに皮むき器(ピーラー)で芋の部分が出てくるまでむきます。

かゆくなりますのでビニール手袋をした方がいいと思います。

かゆくなってしまった場合は、手をよく洗ってからオリーブオイルを塗るとだいぶ落ち着きます。

サトイモをおいしくいただく

芋煮会

全国各地でおこなわれる秋の名物です。「芋煮会」をご存じですか?

米の不作に備えてサトイモを栽培していた東北地方の農民たちが収穫祭として始めたと言われています。

毎年、芋煮会フェスティバルというのが開催されたりして、盛り上がっています。(今年はもう終わってしまった・・・ホームページはこちら

材料は、こだわりがみなさんありすぎて、家庭の味そのもの。

これがおいしいとは言えませんが、カアチャンはやっぱり牛肉とごぼうとこんにゃくと一緒に入れて、しょうゆ味が好きです。豚肉で味噌味の芋煮もあります。

大きな鍋で作るのが基本なので、材料が多いです。

みんなで準備するから楽しいというイベント的な要素もありますよね!

東北地方では、スーパーで鍋やコンロまで貸してくれるところもあるそうです。

(里芋2kg、牛バラ薄切り肉1kg、こんにゃく2パック、ゴボウ2本、しめじ2パック、舞茸2パック、長ネギ4本、だし醤油500ml、日本酒200ml、砂糖300g)

芋煮

きぬかつぎ

肝機能の強化、代謝アップ、肥満予防にもいいそうです。

衣を脱がすように食べるので、衣かつぎと言います。

サトイモをよく洗って、上下を切り落として耐熱皿に並べラップをしてレンジで6分~7分ほどチンします。

もちろん、土鍋で蒸し器を使って蒸せれば、それが一番薬効が高いです。

田楽味噌をつけて食べます。

きぬかつぎ

煮っ転がし

昆布と一緒にことことと煮るのをおすすめします。

サトイモは便秘を解消し、昆布は腎に働き、利尿効果でむくみを改善してくれます。

老廃物の排出(デトックス)料理になります。

体の調子が悪いなぁと思ったら、サトイモと昆布を一緒に土鍋でじっくりコトコト煮込んだものを食べてみてはいかが?(イカやタコと一緒に煮込んでもおいしいですよ)

煮っころがし

それでは、 happyベジタブルな毎日を。