オクラの原産地はアフリカ(エチオピア)だそうです。
原産地や熱帯ではなんと多年草で、何年も繰り返し果実をつけるとか。
日本では冬越しができないので残念ながら一年草です。
きれいな花が咲きますし、毎年同じところで栽培できたら・・・でも、アフリカの気温になってしまったら、ここは雪国ですし、問題ありですね(^_-)-☆
オクラの栄養・効能
薬膳や食養生の分類である五味五性では、甘味・寒性に属する食材です。
旬は7~9月です。
効能を箇条書きにしました。
- 腸内環境を整える
- 下痢や便秘を改善する
- コレステロール値や血圧を下げる
- 胃の粘膜を保護する
- 腫れ物の膿を出す
オクラのねばねばのもとは、水溶性食物繊維のペクチンと糖タンパクのムチンです。
ペクチンは、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整え、便秘にも下痢にも効果があります。
血中コレステロールやナトリウム、糖質などの吸収を抑え、糖尿病や高血圧、脂質異常症の予防に役立ちます。
最近では、有害物質や発がん物質などを吸着して排出する効果も期待されているそうです。
ムチンは、人体内では、気管や消化器の粘膜を保護する物質になります。
胃炎や胃潰瘍の予防に効果があるそうですが、水に溶けやすい性質なので、この効果を期待する場合は、生食がおすすめです。
オクラをおいしく食べる
新鮮なら生で
オクラは、茹でて使うのが基本ですが、 出始めの時期のやわらかいもの、採れたてのものなら、生のまま食べられます。
水洗いして水気を拭き取り、塩もみしてうぶ毛を取ったら細かい薄切り(輪切り)にします。
おひたしにしたり、味噌汁に入れたり、ぬか漬けにして食べてみてください。
ぬか漬けにするときは、次の調理の前の下ごしらえを参考にして、ヘタの処理とうぶ毛の処理をしっかりしてくださいね。
調理の前の下ごしらえ
ヘタの処理とうぶ毛の処理をしっかりやりましょう。
まずは、ヘタの処理です。
ヘタの周りにはガクのような硬い部分があります。
包丁で面取りするように削ります。
また、軸の硬い部分も切り落としてしまいましょう。
先端部分を切り落としてしまうと、中に水が入ってしまいます。
天ぷらや炒め物にすると、中に入った水が悪さをするので、できるだけ切らないようにしましょう。
うぶ毛の処理ですが、オクラを水洗いしたら、塩をまぶして指でこすります。
もしくは、板ずりをします。
水洗いしたオクラをまな板の上に置き、塩をふって手のひらで前後に転がすと、うぶ毛が取れて表面がなめらかになります。
茹で方・冷まし方
沸騰した湯に下ごしらえしたオクラを入れ、サッと1分くらい茹でます。
冷まし方は、歯切れの良さを出したいなら、沸騰した湯から取り出したオクラを氷水につけてから、すぐザルに上げて冷まします。
急激に冷やすと色止めができ、色が鮮やかになります。
とろとろ、ねばねば食感を楽しみたいときは、長めに茹でてやわらかくしてから細かく叩くように刻むと、とろとろ、ねばねばの食感になります。
調理の際に、酢を加えると、ねばねばが消えてしまうので、注意してください。


おいしくいただくレシピ
ねばねば3兄弟
長芋と納豆とオクラのねばねばに、からしとのりを加えて混ぜて食べます。
薬膳や食養生の考えでは、塩味に属する海産物ののり、辛味に属するからしと一緒に甘味の長芋、納豆、オクラを食べるとバランスのいいレシピになります。
ガンボ
アメリカのルイジアナ州発祥といわれるガンボ。スープ料理だそうです。
ハッシュドビーフのルーに玉ねぎやトマト、オクラ、ソーセージなどを入れてコトコト煮込みます。
ニンニクもたくさん入れるとスタミナスープになります。
辛味のチリペッパーやこしょうを入れて、夏バテ予防の夏野菜スープを作ってみてはいかがでしょうか?
実はオクラの花は食べられます
世界一美しい花と言われているオクラの花には、オクラと同じ香りと粘りがあり、食べられます。
花びらを刻んでサラダに。花びらで生ハムをくるんだり。
さっぱりしたドレッシングが合います。
花びらは痛みやすいので、食べる直前に処理します。花びらだけを食べます。
ガク部分には細かいとげがあり、注意して取り除いてください。
花びらが傷まないようにやさしく水洗いして、水気を拭き取って調理します。


それでは、happyベジタブルな毎日を。