オクラは便秘にも下痢にも効果的

オクラは便秘にも下痢にも効果的

アフリカで2000年以上も前から栽培されてきたというオクラ。

日本には明治時代に入ってきたそうです。

オクラはアオイ科で、ハイビスカスに似た花をつけます。野菜の花の中では群を抜く美しさです。

オクラの花

オクラの栄養・効能

オクラは、甘味・寒性の食材です。

土用に衰えやすい脾や胃を補うとされているのが、甘味の食材です。

甘味の食材

砂糖やはちみつなどの調味料をはじめ、穀物や野菜、豆類、肉や魚など、日常的に食べているものはほとんど甘味に分類されるのではないかと思います。

それほど、甘味は体を養うために必要なものなのでしょう。胃腸が元気でなければ、体を動かして維持するためのエネルギーも吸収されません。甘味は、命の源、肝心要の食材なのです。

甘味の食材には、味の偏りや冷やしすぎを抑える機能もあります。味をまろやかにするのはもちろん、激しい痛みや凝り、熱を緩めたり、中毒を緩和させたりする薬効もあります。

酸味の強い食べ物に、少量のはちみつや砂糖をプラスすると、酸っぱい刺激が弱まり、やさしい味になります。

たとえば、梅干しを細かくたたいて少量のはちみつを加えてから、青菜を和えると、青菜の苦みも梅干しの酸味も和らぎます。

オクラ

オクラに高い薬効をもたらしているのは、ネバネバとした成分です。水溶性食物繊維のペクチンと多糖類のムチンです。

これらには、整腸作用を促し、便秘や下痢を予防して大腸ガンのリスクを減らす効果があると言われています。コレステロールを排出する作用でも知られ、有害物質や発がん物質を吸着して排出する効果も期待されています。

また、ムチンには、胃の粘膜を保護して胃の働きを活性化し、胃炎や胃潰瘍の予防に有効とされています。

水溶性なので、茹ですぎると薬効が水に溶けてしまいます。生食が理想的です。板摺りして細かく刻んで食べるといいと思います。

また、オクラにはβ-カロテンが、レタスの3倍以上も含まれています。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換されて、視力や粘膜の健康を維持したり、髪や皮膚の健康を維持する効果があります。美容面にも期待ができます。さらに、喉や肺など呼吸器系統を守る作用もあります。

さらに、オクラにはピーマンの3倍のビタミンB1も含まれています。

夏バテなどの疲労回復にも効果が期待できます。
免疫力アップや抗酸化作用を持つビタミンCも多いので、体の老化予防にもなるはずです。

オクラをおいしくいただく

ヘタには、苦みがあるので、切り落とし、うぶ毛は塩でこすって水洗いして取り除きます(板摺り)。

オクラに含まれるムチンは、水に溶けやすいので、生で食べるのが理想なので、お湯を通すときはさっとくぐらせる程度にしましょう。

イモムシ農園では、オクラはさっと茹でて、そのまま食べています。マヨネーズや味噌をつけながら…。

ネバネバ3倍、オクラの長芋納豆和え

オクラのネバネバのもとであるムチンを含む長芋と、納豆を組み合わせたネバネバレシピは、胃の粘膜を守る効果が3倍にパワーアップできます。

ネバネバそば

オクラを煮込むレシピ

オクラは、煮込み料理によく使われています。(ムチンなどの水溶性食物繊維はスープごといただくことで問題なしです!)

夏コレ☆南部アメリカのソウルフード.ケイジャンで作る夏野菜の具だくさんガンボ!面倒なブラウンソース省きグルテンフリー❤️
cookpad.com

追記(2020/08/10)

このブログを読んでくださった方から、ご連絡をいただきました。

以下、要点を追記いたします。

「ムチン」は、動物性の成分です。日本国内でのみ拡散していた、「植物や発酵食品にムチンが含まれる」とする誤報の(「学術情報」という意味で)大本になっていた情報が訂正されました。

食品工業辞典(日本食品工業学会編、昭和54年第1版発行)の用語解説の訂正について
2020/07/30

当学会の前身である日本食品工業学会編の食品工業辞典の「むちん[ムチン]」の解説について、現在の科学的知見から以下のように訂正させて頂きます。

(訂正前)

動植物より分泌される粘質物一般をいう。

(訂正後)

動物より分泌される粘質物一般をいう。
https://jsfst.smoosy.atlas.jp/ja/notices/71

植物性の場合はムチンとは言わないことになったということだと解釈したのですが、それでは何という名称になったのかという点について調べてみたのですがよくわからず…。見つけることができませんでした。

植物性のネバネバの名称がわかるまで、ムチンと表記したままにしておきますのでご了承ください。

それでは、happyベジタブルな毎日をお過ごしください。