ずっと、カアチャンの野菜を食べてくれているご家族がいます。そのご家族のお子さんはニラが大好き。「ニラ王子」とカアチャンは呼んでいます。
今回は、ニラのことを勉強したいと思います。
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ニラの栄養・効能
「和歌食物本草」という江戸時代の食養生の本に、「ニラはただ腰膝をよくあたたむる気を下しつつ胃熱去るなり」とあるそうです。
「ニラは腰や膝を温めます。気持ちを落ち着かせてくれます。胃の熱も冷ましてくれます」という意味です。
ニラを育ててみるとよくわかるのですが、本当に生命力があります。切っても切ってもどんどん出てきます。もちろん、株も大きくなっていきますから、2、3年に一回くらいは、株を分けて植え替えてあげないとだんだん細いニラになってしまいますが。
野菜の中でも、体を温める力は、ナンバー1と言ってもいいほど。ニラの辛味が、体に滞った気や熱の巡りをよくして、発散してくれるそうです。また、殺菌作用もあります。
現代医学では、食物繊維が大腸を活性化してくれることは分かっていますが、江戸時代に、胃腸の働きをよくするということが分かっていたというのは本当に驚きです。
春になって温かくなると、体の中の脂肪や老廃物を排出しようとします。この時働くのが「肝」です。「肝」が頑張りすぎて機能が高ぶってしまいます。血が騒ぎ乱れてしまうのです。
辛味には「肝」の働きが正常になるように抑制する働きがあるので、春のこの時期に、ニラを食べるというのは理にかなっているのではないかと思います。
でも、歯に挟まりやすいので、 カアチャンやトオチャンくらいの年齢になると、ニラは細めで柔らかいものを細かくして調理したいなぁと思います。


ニラをおいしくいただく
ニラたまご粥
ニラと同じく、胃腸を保護してくれるたまご。精もつけてくれます。「ニラたま」という料理は、最高の滋養食です。ご飯を加えてお粥にすると、春まだ寒い時には、体が温まること間違いなしです。春の風邪を引いたときなどにおすすめです。
卵焼きにしてしまえば立派なおかずになりますね!


それでは、happyベジタブルな毎日を。