時々、野菜と一緒に虫もお届けしてしまうことがあります。
「虫も食わねぇ野菜よりはいいだろう?」
カアチャンが畑で野菜を作り始めた頃に、畑の師匠に言われた言葉です。
畑には虫がいます。野菜にも虫がいないとはかぎりません。むしろ、虫が全くいない畑の野菜の方が不自然なのだと教えてくれました。
殺虫剤は使いません
イモムシの農園では殺虫剤は使いません。
土の中の微生物や、畑の虫が死んでしまうからです。
畑では、キャベツがレースみたいな葉っぱにならないように、不織布のトンネルの中で育てています。それでも虫は、トンネルのわずかな隙間からこっそり入って、トンネルの中でムシャムシャ葉っぱを食べています。いつも感心してしまいます。
少し勉強してみると、虫がたかりすぎている野菜は、メタボ野菜なんだということがわかりました。肥料が多すぎて栄養過多になり、弱っている状態です。弱っているから虫がたかるのです。
そうはいっても、大量に同じ虫が発生してしまうことがあります。
私の力不足でそのようになっている場合もありますし、天気や周りの環境の問題もあるかもしれません。
テデトールやテデツブースで対応せざるを得ないこともあります。
(手で取る・手でつぶす)
そんなときはとても悩みます。
コンパニオンプランツ、バンカープランツを使って
虫が集まる花を植えておびき寄せたり、モンシロチョウが好きなキャベツの横には、モンシロチョウが嫌いなレタスを植えたりしながら、虫が野菜を全部食べてしまわないようにしています。
それでも、野菜に虫がついていることもあります。
野菜を調理する前には、虫がいないかどうか探すつもりで洗っています。
もし虫を見つけられないまま茹でてしまっても、たいてい虫は浮かんできます。おたまですくってポイします。
お皿に料理を盛り付けた後に虫を見つけてしまったら、つまんでポイです。
下ごしらえに手間暇かけて、あとはさっと茹でるだけ。ご馳走になります。