馬ふん堆肥

馬ふん堆肥

土づくり。

今年は馬力王です。

この馬力王、生産中止になってしまいました。

今ある分を使い切ったらおしまいです。残念。

一般的に家畜ふん堆肥中の肥料成分は、馬、牛、豚、鶏の順に高くなると言われています。

「ぐうたら農法」という本を読み、5年に1回くらいしか耕さない農法もやってみようかと悩んだのですが、今年はやめました。

イモムシ農園の畑は、牧草地帯の真ん中にある畑なので、牧草のタネがどんどん飛んできます。

牧草の根はとても頑丈で、管理機程度の耕うん能力では一度牧草が根を張ってしまうととても牧草ごと土を混ぜ返すことはできません。

小さな牧草のうちにこまめに引っこ抜かないとあとで痛い目に合います。

というわけで、今年も畑が終わったら牛やさんの大きなトラクターで耕してもらうつもりです。

でも、土の有機質は増やしたい。

じゃあ、師匠が使っている馬力王にしようじゃないか、というわけで師匠に相談して馬ふん堆肥を手に入れました。

牛ふんと馬ふん

牛も馬も草食動物ですが、実は内臓の構造がずいぶん違うそうです。

牛は胃が4つもある反芻動物です。

反芻しながら、植物のセルロースを分解し、養分を得ます。排出される牛ふんは発酵済みでほとんど粕となって出てきます。

馬も草食動物ですが、胃は一つです。

牛のよう胃袋を4つも持っていないですし、牛よりも動きが俊敏で、草食動物であっても瞬発力のエネルギーを得る必要があるため、体内の微生物の分布が牛とは異なるそうです。

馬ふんは、体外に排出された後も、有機質が残っているので微生物の働きでしばらく温かいそうです。

田んぼに撒くと水温が上がると聞いたこともあります。

C/N比が高いと土づくりに適している

科学的には、馬ふん堆肥は牛ふん堆肥に比べて、窒素、リン酸、加里、石灰、苦土などの養分が低く、C/N比が高いので、土づくり的な資材として適しているということになります。

C/N比というのは、有機物に含まれる炭素(C)含有率(%)と窒素(N)含有率(%)の比のことです。

この値は有機物の微生物による分解の難易、肥料効果の現れ易さ、また堆肥の腐熟程度などを評価する場合の重要な指標・・・云云かんぬん。

C/N比が低いと、分解が速く、分解する過程で窒素を放出するので、作物に対する肥料の効果が速く現れることになります。

一方、C/N比が高いと分解が遅く、分解する過程でできる窒素は微生物の養分として取り込まれるため、作物にたいする肥料の効果は遅れます。

微生物→作物という順番になるからと理解しています。

馬ふんの堆肥を土に入れだすと、土の中のミミズが増えると聞いたこともあります。

ミミズは土中の有機物などを食べ、肥料成分を植物が吸収しやすい形態にする、糞が粒状のため通気性がよくなるなどのメリットがあります。

そういうわけで、土づくりには、馬ふんかなと思ったわけです。

牛ふんは塩害を招く?

牛ふんは塩害を招くという話を聞いたことがありますが、間違った情報かもしれません。

確かに牛ふんには塩類が含まれていますが、塩類というのは硝酸塩、硫酸塩等の無機塩類のことです。

堆肥の塩類濃度を堆肥を溶かした水の電気伝導度を値で表すと、無機塩類を含む水ほど電気伝導率が高くなります。

堆肥に含まれる無機塩類のほとんどは、窒素・リン酸・カリ・苦土等の肥料成分です。

牛ふんに含まれる塩類濃度とは比較にならないほど、化成肥料の塩類濃度は高く、過剰に化成肥料を使っていたら当然土壌の塩類濃度は上がってしまいます。

塩害というのは、もしかしたら化成肥料の使い過ぎかも?

牛ふんのせいにされちゃっているのかも?

牛ふんは即効性のある堆肥。化成肥料と一緒に使えば、効きすぎてしまうのかもしれません。

今、イモムシ農園の畑では、モクモクと土づくりをしています。

穏効性の肥料効果のある馬力王と、初期成長のために即効性のある有機質のペレット状になった肥料、石灰を土に混ぜ込んでいます。

小さなカアチャンの畑では、ニラや春の菜っ葉が!